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2011年3月11日、かつてない大地震が東日本を襲い、その余波で福島の原発が吹っ飛んでしまった。あれから4ヶ月経ったが、毎日のように放射能漏れのニュースが流れ、暗い話題ばかり。

今年の電力供給も夏は電気が足りないということで、7月に節電休暇が設けられた。それも9連休。

せっかくの休みなので釣り三昧といきますか・・・

夏の風物詩と言えば”鮎”

この連休は鮎釣りをメインにするつもりで新潟に帰郷しました。

まずはホームグラウンドの阿賀野川水系に行ってみよう。


【鮎の友釣りとは】

友釣りとは餌を使わず鮎を釣る方法。

幼魚のころの鮎は虫なども食べるが食性は徐々に変化し川床に付く苔を主食にする。

この苔は川床一面に付くがその中でも特に良質な苔を確保するために鮎は縄張りを持つようになる。他の鮎が縄張り(自分の餌場)に侵入してくると体当たりをして侵入者を追い出そうとする。

こんな鮎の性質を利用し、鮎(オトリ鮎)に掛け針を付けて縄張りに侵入させ体当たりさせた時に引っ掛けて釣るのが”鮎の友釣り”です。






新幹線の中で

鮎の友釣りの仕掛けは色々とあるが、私は3本イカリをメインに釣りをしている。

その3本針は自分で作っているが、1回の釣行で10数本の針を交換する。

石をなめるようにしてオトリ鮎を操作するので、当然、針も石に擦れてすぐ針先が丸まってしまう。針をケチると鮎は掛かってくれないので、針は多めに作っておく必要がある。

東京駅から新潟まで新幹線で約2時間30分。その間にもせっせと3本イカリを作る。




鮎釣りやるか!

気温37度。着替えるだけで汗だくになる。こんな暑い中、長袖を着ているのは鮎釣りくらいだろう。

さっさと着替えて実釣開始。

瀬にオトリを送りこむと幸先よく鮎が掛かる。掛けた鮎をオトリにして瀬に送りこむが後が続かない。

天然鮎

掛けた天然鮎。天然ものを鮎釣りの間では”野鮎”と呼ぶ。

型はまだ小さいが、野鮎と呼ぶにふさわしい色合いをしている。

鮎の香りを嗅いでみると、鮎独特の香りがする。鮎は別名”香魚”とも呼ぶ。




養殖鮎

こちらは養殖ものオトリ鮎。全体的に色は薄く、丸みを帯びていて迫力が欠ける。

天然物と養殖物。写真を見比べれば全然違うのがわかる。



それにしても・・・全く釣れない。本当に鮎がいるのか??


こうなった最後の手段、川に潜って鮎がいるか確かめるか!!




いっぱいいるじゃん

水中メガネをして川の中をのぞいてみると、型は小さいながらも相当数の鮎がいた。

釣れないのは俺の腕が悪いだけか・・・




型はまだまだ小さい

型はまだまだ小さいが、無数の鮎が苔を食べていた。

こいつらが大きくなるのはお盆過ぎかなぁ・・・




ヤマメ

鮎の他にはヤマメも多く見られた。時には結構良い型のヤマメもちらほら。

それにしても、水中での魚の撮影は難しい。

魚に近づくと魚が逃げるし、かといって遠めで撮影してもいい写真が撮れない。

魚を驚かさないようにそっと近づいてシャッターを切ると、ようやく満足のいく写真を撮る事が出来た。

なんか鮎釣りより水中撮影の方が面白くなってきたので他の魚を撮ろう。




ヨシノボリ

ハゼ科のヨシノボリ。こいつは川底にじっとしているので撮影は簡単だった。

本当はカジカを狙っていたのだが、かなり臆病な魚なので、そっと近づいてもすぐに岩陰に逃げられてしまって撮影することはできなかった。




山女と鮎

ヤマメと鮎が群れをなして泳ぐ。子供の頃から泳いでいる川だが、ヤマメの数は昔に比べて増えている。これはサクラマスを捕るために漁協が力をいれてヤマメを放流している結果だと思う。

このポイントで見ることが出来た魚は、鮎・ヤマメ・ウグイ・カジカ・ヨシノボリの5種。

水族館と違い、魚が優雅に泳ぐ姿を見ると心が癒されてくる。




食み跡

鮎は石・岩盤についているコケを食べて大きくなる。

石が大きければコケがつく量も多くなり、鮎も大きく育つ。


釣り用語で”石を釣れ”という言葉がある。

鮎釣りをするときは、川底の石が磨かれているところを狙って釣れということわざ。アユが苔を食べているところは川底の石が磨かれていて、縄張りアユがいるので友釣りの好ポイント。




アタック!!

ここはいいポイントだ!と思って釣ってもさっぱり釣れなかったので、川に潜って鮎の実態を観察してみたが縄張りを持つような大きな鮎は少なく、ここの川での鮎釣りはお盆頃だなと実感した。

お盆になると投網や刺し網を使った漁が解禁になる。私の家は漁協組合員なので、当然、網を使った漁はやるが、今年は鮎釣りに燃えているので、ちょっと網は控えようかなと思っている。




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