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新潟地方では梅雨が明け、いよいよ夏本番。今日は朝から暑い。

3連休の初日は加治川源流部でのイワナ釣りを計画していたが、この計画は猛暑の中ではかなりきつかった。

何が厳しかったか?

釣り場までが遠いんです。

車止めから先は、8.2kmある林道を自転車で漕いで、そこから山道を約3km歩くとようやく目的の釣り場に到着するが、炎天下の中、8.2kmある林道を自転車漕ぐ時点でもうバテバテ。おまけに水を持って行かなかったのも悪かった。

釣行準備をしているとき、よしおじさん

「水はどうする?どっかでお茶でも買っていくか?」

と聞いたが、よしおじさんの返答は

「沢いっぱいあるからいらねぇだろ!それに今日は泳ぎもあるから荷物軽い方がいいんじゃないか?」

そう言われると確かに納得。

この時はまさか自転車でバテることになるとは思わなかった。




ここから先は自転車

頑丈なゲートが設置されているので、自動車はもとよりバイクすら入ることができません。ここから旧車止めまで8.2kmあり、その間は自転車で行きます。

いざ、自転車を漕いで目的地を目指すと、汗がダラダラ出て、すぐ喉が渇いてきます。

まだ2kmも進んでいない・・・

「これはこれは・・・自転車だけでバテてしまうな。」


ようやく5km地点にあるの沢に着いたときは、もう放心状態です。

水の大切さを思い知らされました。




登山道

「林道は日向ばかりで、一切、日陰がなくて地獄だったけど、山道は日陰でホッとするなぁ。」

ブナに囲まれた山道なので、適度に日陰があり、快適に進むことが出来る。

川沿いにある山道を約3km行った先に山小屋あり、その山小屋には天然垂れ流しの温泉があることから”湯の平温泉(ゆのひら)”と呼ばれるが、今日の釣行は湯の平温泉手前から川を下ってイワナを釣ろうと計画している。

温泉の近場にもイワナがいるが、泊りがけで来る渓流釣り師は、温泉をベースにしてイワナを釣っているので魚影が少ない。

それならば温泉より下流で、雪解け水が出ている頃は釣ることが出来なかったポイントを攻めてみようというのが、今日の予定です。




滝下の大物

山小屋手前の約5mほどの滝から釣り始め、ここから下流に下りながら釣るのが今日の予定。

この滝つぼには、尺を越す大きなイワナが溜まるポイント。

仕掛けをそっと滝つぼに送り込みと、すぐに当たりがあった。それもなかなかの大物。

「今までこの場所には誰も入っていないのかな?」

と思うかもしれないが、人が入った形跡はある。

釣り人が入っても、5月・6月は雪代が多くて、攻めることが出来なかったんではないか?と思う。

このポイントでは33cmを筆頭に6匹のイワナを釣ることが出来た。

キープすると川下りの邪魔になるので、キープはしないで下流に行きましょう!




7月だからこそ・・・

飯豊連峰の渓流釣りはとてもハード。両岸が高さ数十mの絶壁に囲まれた中に水が流れているので川原なんて無いに等しい。ましてや、雪解け水がゴーゴーと流れているとき時期は釣りどころではなく、川にすら近づけない。

7月になり、雪解けが収まったとはいえ、この水量である。水圧もすごい。

少しでも気を許すと流されてしまうので、慎重に川を下る。




秘技・・泳ぎ釣り

秘技・泳ぎ釣り。泳ぎながら仕掛けを流す技。欲張りなよしおじさんならではの技。私はそこまでしません。

「なんだぁ〜!泳ぎながら釣っているのか?イワナ掛かったら合わせるの大変だぞ!」

と私が言った矢先に、イワナが掛かってしまった。それもなかなかのサイズのようだ。

「泳いでいるから、魚が寄せることができねぇ〜」

全くもう・・言わんこっちゃないです。

「こっちに竿よこせ!俺が引き上げてやる!」

秘技・泳ぎ釣りは、人に迷惑を掛ける技でした。




昼食を食べながら・・・

加治川の大支流、北股川の出合いで昼食です。昼食はおばあちゃんが作ったおにぎり1個。おにぎり1個だと寂しくないか?と思われがちだが、そのおにぎりがジャンボサイズなんです。
コンビニのおにぎりに例えると、3個分あると思う。

ジャンボおにぎりを食べながら、よしおじさんに声を掛ける。

「そんな場所はとっくに釣られているから、粘っても無駄じゃぁないか?早くメシ食って、川を下ろうよ!川下ったところが本番なんだから・・・」

「当たり全然なし!やっぱり釣られているなぁ」


おにぎりを食べながら、午前中の釣果を語り合う。最大33cmを筆頭に12匹のイワナを釣っていたが、これほどの釣果があったのは、雪解け水が出ている時期では到底釣ることが出来ないポイントを今日は攻めているからである。

ということは、泳いで淵を突破した人は、今年はうちらが初めてなんだなぁということが分かる。




午後の部

北股川出合いから、下流に足が届かない深い淵がある。その淵手前までは釣り人が入りやすいので、魚の当たりは全くない。

「泳ぎがないところはみんな攻められているな!早くこの淵を突破して次のポイントに行こう!」


淵を泳いで突破し、次のポイントにつく。

「ここまでくれば釣り人は来ていないから、イワナが釣れるだろう。ここでイワナ釣るから、釣った瞬間をカメラで撮ってくれ。」

とカメラをよしおじさんに渡し、私は対岸から仕掛けを流すとすぐ当たりがあった。

「OK!写真撮ったぞ!」

ここぞ!というポイントには必ず当たりがあったので、写真を撮るのが簡単でした。




ここもいいねぇ〜

対岸の岸際に仕掛けを流すよしおじさん。

このような場所は雪解け増水が終わってからでないと攻めることが出来ない。




淵の突破

釣り人の行く先を阻む大淵。足なんて全然届きません。

そんなところは泳いで突破する。

今日は気温も30℃を遥かに超えており、さぞ、気持ちがいいだろうと思うかもしれないが、飯豊の渓は甘くない。




まだ水が冷たいよ〜

7月とはいえ、まだあちらこちらに雪渓が見られます。

更に奥地の源流部は、雪渓で川が全て覆われているので水はまだ冷たい。

今年は雪が多い年だったので、奥地の源流部の雪渓は、まだ数十mの厚さの雪渓があるだろう。




また淵にぶつかる

「よーし、この淵は俺が先頭バッターで行くわ!」

流れに乗ってスイスイ。


川下りは簡単に見えるかもしれないが、これは安易にやってはいけない行為。

私達はどこに淵があり、どこに流れのきつい場所があるかと川を知り尽くしているので、泳ぎながら川を下ることができる。しかし、初めてくるような場所やあまり行ったことがない川では、どこに危険な場所があるかわからないので、流されて岩や石に体をぶつけたりして怪我をするケースや、流れの先に滝があり、滝つぼに落ちるケースもある。

特に滝の場合は、大した高さの滝でなくても滝つぼの中では複雑な対流現象が起こっており、対流に巻かれて這い上がれない場合がある。落ち込みの川幅が狭い滝は特に注意が必要だ。水圧が1点に集中するので、あまり高い滝じゃないから大丈夫だと甘くみると水難事故を起こしかねない。

加治川だけでなく、飯豊連峰の川々は険悪で有名で名を轟かせている。毎年、どこかの川で水難事故が起きている地域でもあるので、飯豊の川に慣れていない人はあまり無視をしないで渓流釣りを楽しんでほしい。




今日の釣果

今日はかなりのイワナを釣ることができました。2人で40匹くらいは釣ったのではないだろうか。

ほとんどリリースしていたので、釣った数は数えていません(^_^;)


最大は35cmのイワナでしたが、加治川のイワナは40cm・50cm・中には60cm以上の大物がいる川なので、35cmのイワナはあまり自慢できる大きさではない。

今日の狙いは40cmオーバーだったのですが、残念ながら姿を見ることが出来なかったので、また来年、雪解けが終わったと思った頃にまた行こうかな。




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