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モクズガニ漁は9月下旬からスタートする。

秋、上流にいるモクズガニは産卵のために川を下り、河口で産卵するが、その川を下るモクズガニを獲るのが私達のモクズガニ漁。

この漁は、カニをエサで誘き寄せて捕まえる漁ではなく、カニの通り道にカゴを仕掛けて捕まえる漁なので、カニが川のどこを通るか?このカニの生態が詳しくなければうまく獲れない。

じゃ、川のどの部分をカニが通るの?

これはじいちゃんからの教えで、流れが強く、ガンガン流れている場所は、モクズガニは岸際を通る習性がある。特に卵を持っているメスの方が岸際を通る傾向が強いとか・・・

この教えに基づいて、親父とよしおじさんの2人が、モクズガニ漁に挑戦する。




カニ筌(うけ)

ガンガン流れている荒瀬の脇にカニ筌(うけ)仕掛けるが、流れが強ければ強いほど、モクズガニは端っこを通る。

筌は木で作った手作りの筌。私達はカニ胴と呼んでいる。

カニ胴の仕掛ける場所が決まったら、モクズガニを胴に追い込むための道を作る。




石積み

カニ胴に追い込むために、石を並べて通り道を作るが、これがなかなかの重労働。モクズガニが生息する最上流部に位置するため、石も大きく、かなり重たい。

その重たい石を一つづつ積んでいくが、雨による増水時が一番掛かるので、小さい石ばかりだと積んだ石は流されてしまう。なるべく大きな石を選んで積んでいく。

モクズガニは、上流に生息するカニほど大きく育つ傾向があり、私達が仕掛ける場所でのモクズガニは主に鮎やカジカをエサにして棲んでいる。鮎をエサにしているカニなので、カニ味噌の味は絶品。

これくらいの苦労をしないと、なかなか味わうことができない。




底はフラット

石を積んだら、今度は底が平らになるように整地する。

カニ胴には大きな重石を乗せて、増水しても流されないようにしているが、こんな大きな石を積んでも流されるときは流される。

以前、じいちゃんが現役の時、「カニ胴の上だけに石を置くだけじゃなく、カニ胴の周りも大きな石で囲んで、もっと増水に耐えられるようにした方がいいんじゃない??」と聞いたことがある。
じいちゃんは「そんなことしたらカニ胴が壊れてしまう。せっかく獲れたカニも、カニ胴が壊れてしまったら元も子もない。それだったら、流されてもいいようにカニ胴にロープを付けて浮かせた方がいい。
カニは増水したときに川を下るが、増水したときを見越してカニ胴を置くのが一番肝心。平水時は水がないところにカニ胴を置くぐらいがちょうどいいんじゃ・・・」

水がないところにカニ胴を置く。これがなかなか真似が出来ない。だって、普通の平水時は絶対にカニが獲れないから楽しみがないもんなぁ・・・




カニゲット!

少し下流に早めに仕掛けたカニ胴の中を見てみると、モクズガニが6匹入っていた。型は中くらいのメスばかりだった。

「勝手にカニ胴を開けてカニを盗む輩がいるから、鍵を忘れるなよ!」

こんな山奥の田舎でも、油断出来ないくらい物騒になってきた。




意外な収穫

カニ胴の中に入るのはモクズガニだけではない。クルミがいっぱい入るんです。

クルミの木は川沿いを好んで生えているので、実は自然と川に流れる。流れた先にカニ胴があるので、わざわざ山に行ってクルミを取る必要がなく、喜ばしい副産物である。


今年は7月に新潟・福島豪雨があり、私達のホームグラウンドの阿賀野川水系が大暴れした。そのつめ跡は大きく、川の流れがすっかり変わってしまった。

モクズガニを獲るポイントも1mぐらい掘られてしまい、今年のモクズガニ漁はどうなるか心配だったが例年以上の収穫があり、とりあえず一安心。

また、川全体に今年はモクズガニが例年以上に獲れていると周りの川漁師から聞いている。

今年の鮎は最低だったが、モクズガニは絶好調。自然はなかなか難しく、思い通りにはいかないですね。



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