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なかなか仕事が忙しくて、お盆明け以降は新潟に行けなかったが、9月の終わりにようやく連休が取れるようになりました。

9月終わりの山遊びと考えた時、頭の中に浮かんできたのが”舞茸採り”だ。

親父に「今度の土日は舞茸採りに行こうと思っているけど一緒に行くか?」
というと「山はまだ早い!」という。

日付では9月終わりは舞茸が出てくるんだけど・・・・

よしおじさんにも同じことを聞くと、やはり答えは「まだ早い!」という。


新潟にいないので、山がどんな状況なのか分からないが、何故、キノコが出ないのか?この目で山を見たくなってきた。

「よし!収穫にこだわらず、飯豊連峰の山を歩いてみよう!」


今日は一人で舞茸狙いです。行くところは人の手が加わっていないブナの原生林。

熊がウロチョロしているので、今日は”熊撃退スプレー”と”鈴”を持って山に入ります。



ブナの原生林

ここは僕のホームグラウンドの山なので、道がなくても迷子になることはないのですが、今日はどんなコースで舞茸採りをしようか悩みました。

舞茸採りは尾根沿いか川沿いを狙うのが一般的なルートですが、今日は一人なので、山の中腹で舞茸を探してみよう。

まずは尾根を歩いて、山の中腹に来たら横切って次の尾根に行く計画です。




減水している源流

この川は、僕が知っている川の中でも3本の指に入る好きな川です。

水の綺麗さ・・水量の多さ・・そこに棲む川虫の豊富さ・・そして、それらをエサにしているイワナの数の多さやイワナの型の良さ。

素晴らしい自然が残っていますが、自然が残っているのは人が近づくことが出来ない厳しさがあるからです。

で、自然の厳しさの一つに、川水の冷たさがあります。

この川の源流部は万年雪渓に覆われているので、水の冷たさが半端じゃないです。

真夏ならなんとか水に浸かっていられるけど、もう9月の終わりなので水が冷たいだろうなぁ〜と、いざ、水の中に入ってみるとあまり冷たくない。

「あれ!ぬるいなぁ・・・」

後々、知ることになるのですが、この水のぬるさは大問題でした。




山に登るぞ!

道なんてありませんが、とりあえず尾根に沿って山を登ります。

山の感じからすると、あんまり秋っぽくないだよなぁ・・・夏の山って感じがします。

木々の緑の濃さ、土の乾き具合を見ると夏山って感じです。

地面からは怪しいキノコが出ているけど、出ている量は少ないです。

”実りの秋”というけど、里では稲刈りが終わり、今年はかなり豊作だったという。
米は良かったけど、キノコはどうなのか不安がよぎってきます。




中腹到着

山の中腹ぐらいに来ました。ここからは山を横切ります。

ただ横切るのではなく、舞茸の出る”ミズナラ”の木を見つけて、次から次へとミズナラの木を見ていきます。


まずは木を見ます。

黄色○がミズナラの木で、赤色○がブナの木です。

斜面がちょっとキツイけど、とりあえず行ってみよう!




ミズナラの木はどれかな?

次から次へとミズナラの木を見ているけど、舞茸は見つけられません。

「次はこの木に行くか!」

ミズナラの木はどれだか分かりますか?



写真中央の左斜めになっている大きな木がミズナラの木です。

ここも、ちょっと崖っぽいところだけど行ってみるか。




ミズナラの木

この皮の感じがミズナラの木です。皮はボロボロと剥がれやすいです。

舞茸が出るミズナラの木は、大きな巨木しか舞茸が出ません。


舞茸はキノコですが、このキノコは腐朽菌です。木を腐らせます。

体力のない老木に舞茸が出るので、舞茸が出るということは、その木は寿命が近いってことなんです。




これは・・・

「こんなミズナラの巨木に舞茸が出るんだよ〜」

ミズナラの巨木が倒れていました。

これは”カシノナガキクイムシ”の襲来を受けて枯れてしまったミズナラの木。


今から7〜8年前、夏にナラの木が枯れる害虫被害があった。

夏になるとナラの葉が赤くなり、それが山一面真っ赤になって悲惨な光景だった。

今は害虫被害は収まったが、樹齢何百年の木が害虫被害で倒れるのは心が痛みます。

今日だけで何本もの倒れたミズナラの木を見ただろうか・・・




ダメだ・・・

「あぁ・・・バテた!!」


何十本のミズナラの木を見たが、全く舞茸が出ていない。

まだ夏っぽいんだよなぁ・・・秋って感じがしない。

水はぬるいし・・・・そっか!山には雨が降っていないから水量が少ないし、水が冷たくないんだ。
雨が降らないとキノコは出ないな!

「まだ山は夏だな。山がダメなら川に行こう!鮎が獲れるぞ!さっさと山を降りて鮎を捕まえよう!」




今年は大変だぞ

ミズナラの葉です。ミズナラはドングリが実りますが、ドングリなんて何もついていないです。

ブナの実も全然ついていない。

今年の秋は、熊は食べ物がなくて大変だなぁ。山に食べ物がないから里に下りてくるよ!

僕がもし熊だったら、今は里山の栗を狙うかな。

今年はクマの動向が心配です。




やっぱり!

山に登った次の日、新潟日報の朝刊にクマのことが載っていた。

見出しは「クマ 今秋大量出没か」

僕も前日の山登りで同じことを思っていた。

「大量出没か」の「か」はいらないと思う。「大量出没」です。

熊が里山の食べ物で1番好きなのは”栗”です。栗の枝を折って、枝を手繰り寄せて栗を食べます。

栗の枝が何ヶ所も折れている栗の木があったら、それは熊の仕業。近寄らない方がいいです。




鮎だ!

キノコがダメでも、僕には川遊びがある。


家に着くと、よしおじさんが刺し網の準備をしている。

「舞茸どうだった?まだ山は早いだろう。」

まぁ、みんなの言うとおり、山は早かったよ(^_^;)


「まだ山は夏っぽかったから、鮎はまだ瀬に居るんじゃないかと思って、刺し網を仕掛けようと思っていたんだ。よしおじさんが刺し網をするのならついて行くよ!」

9月の終わりになると、鮎も卵を持ち始め、そろそろ産卵のために川を下ります。

でも、山の感じでは鮎はまだ産卵しないだろう。この感じなら鮎が獲れるぞ!


※私達は阿賀野川漁協組合員ですので刺し網はOKです。組合員以外は刺し網漁は禁止されているのであしからず。




鮎の行動

鮎の刺し網でも掛けるポイントがあります。

鮎は昼間は瀬にいますが、暗くなると流れの緩い淵に移動します。

その淵に移動する鮎を刺し網で捕まえます。なので刺し網を掛けるポイントは瀬の下に掛けます。

刺し網を掛ける時間帯は夕方です。昼間は刺し網をする時間ではないです。瀬に刺し網を掛けても、網が浮いて鮎が掛かりません。

この時期は18時で暗くなりますので、16時から18時までの2時間が勝負の時間です。


さっさと刺し網を仕掛けて、次はモクズガニの仕掛けでも見に行こうか。




凄い石積みだな

先週、よしおじさんがモクズガニのカゴを仕掛けました。

僕達のモクズガニ漁は一般的な方法とはちょっと違います。一般的はモクズガニ漁は、カニカゴに餌を入れてカニを捕まえますが、僕達の仕掛けカゴの中には餌は入れません。


秋、モクズガニは鮎と一緒で産卵のために川を下ります。その川に下るモクズガニを捕まえています。
川を下るとき、流れの強い瀬に差し掛かると、モクズガニは川の端っこを通る習性があります。

川の端にカニ筌(うけ)、私達の田舎では”カニド”と呼んでいますが、モクズガニの通り道にカニドを仕掛けるという方法です。

この漁の苦労は、石積みが大変なんですよ。




入っているかな?

カニドの中を見ると・・・モクズガニが入っている!

1・2・3・4・5・・・今日は5匹か。

減水した川で5匹も獲れれば上出来です。

このモクズガニ漁で一番多く獲れる条件は、雨が降って増水した時。増水した時に一気に川に下ります。これは鮎も一緒。

キーワードは”雨”です。




モクズガニ

モクズガニは上流から下流に広く分布するが、僕達のところはモクズガニが生息する最上流部に位置します。

上流に行けば行くほどモクズガニは大きく育ちますが、今回獲れたカニはそんなに大きくない。中くらいって感じかな。モクズガニはこれからが本番です。


モクズガニを獲ったし、鮎の刺し網でも引き上げてこようか!




鮎だらけ

刺し網を引き上げて、家に戻った頃には、もう辺りが暗くなってしまいました。

刺し網に掛かっているのは全て鮎。ハヤやオイカワ(うちの田舎ではビワコと呼んでいます)は一匹も掛かりませんでした。

数は35匹。まずまずの結果ですが、50匹以上掛けないと大漁とは言えないかもです。


ちなみに、親父が先週75匹の鮎を獲ったそうな。いい場所だったと、さんざん自慢されましたが・・・




次の日

「昨日は○○の瀬下で、35匹の鮎を獲ったよ!」

と親父に言うと、「あそこの場所でそんなに獲れたか」と言う。今日の親父は刺し網する気満々です。

夕方、昨日とは別な場所に刺し網を掛けます。




瀬下の刺し網

親父も刺し網のポイントは、瀬の下で大きな淵があるところです。

ここも良いポイントだけど、昨日仕掛けた場所よりも少し流れがキツイです。

仕掛けた時は網が沈んでいますが、そのうち葉っぱなどのゴミが引っかかると網が浮いてきます。

「ゴミが引っかかると、網が浮きそうだなぁ・・・」

流れがキツイところでは更にオモリをつけて、網が浮かないようにします。




落ちる寸前の鮎

鮎の体色を見ると、色が黒くなっています。

このような体色になると成長は止まり、もうすぐ産卵行動に移ります。

今日で今年の鮎漁は終わりです。最後は大漁で締めたかったですが、20匹しか獲れませんでした。



夜、親父とよしおじさんと僕の3人で、山のこと、川のことを話しました。

舞茸狙いでは舞茸を採ることが出来なかったが、今年のキノコは不作ではないと思う。

キノコも、鮎も、モクズガニもみんな雨を待っています。雨が降ればみんな動き出します。キノコは爆発するんじゃないのかな。

9月30日、台風17号が本州に上陸し、新潟県下越地方でもまとまった雨が降りました。

これで山は秋に変わるだろう。

今度の3連休は舞茸が出るだろうけど、僕はゴルフと鯉釣り大会で舞茸採りは行けないんだ。

今年の舞茸は親父とよしおじさんに任せるよ!!


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